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●歯科診療所の事業計画書作成のコツ

医院を開業される際、融資でお悩みになっておられる方が結構いらっしゃると思います。融資を申し込まれる際に作成する「事業計画書」の重要性は言うまでもないでしょう。では、金融機関に受けのいい「事業計画書」とはどういうものなのでしょうか。その中でも重要な項目について、いくつか簡単に要点を記載しましたのでご参照下さい。

1. 資金計画書
(1) 売上要素及び変動費(材料・技工)
① 1日あたりの来院患者数(診療時間の設定)
② 休診日の設定(月間診療日数を設定。特に日曜診療の有無)
③ 診療圏の設定(上記①と矛盾しないこと)
④ 患者数の増加予想
⑤ 診療単価の設定(400点から700点の範囲にて)
⑥ 自由診療の設定
⑦変動費 材料と技工をあわせて15%から20%の範囲で設定します。
*売上げついては保険収入の入金は2ケ月後になることが重要です。

(2) 固定費要素
① 衛生士の給与
② 助手の給与
③ 医師の給与
④ 旅費交通費(主は従業員の通勤手当)
⑤ 通信費(主は電話代・FAX代)
⑥ 消耗品費(初年度は翌年度の1.5から3倍くらいを設定)
⑦ 水道光熱費(電気代、水道代)
⑧ 技工代及び歯科材料費 15%程度に設定
⑨ 交際費(少なめに設定)
⑩ 福利厚生費(少なめに設定)
⑪ 広告宣伝費(初年度は翌年度の1.5から3倍くらいを設定)
⑫ 家賃(管理費及び駐車場もあれば含める)賃貸借契約書・申込書(開業予定地のわかる資料に基づいて記載します)
⑬ 図書費
⑭ 減価償却費(内装費やユニット等の減価償却費)
⑮ リース料(リースを組む場合に設定)
⑯ 雑費

(3) 借入金額
半年は据え置きとして設定する。
設備資金+運転資金△自己資金。

(4) 自己資金の設定(親族からの借り入れも含む)
大いに越した事はないが、最低でも2割は用意する。できれば5割用意する。

(5) 内装費の設備費。(見積もり書に基づき記載します)

(6) ユニット等の設備費。(見積もり書に基づき記載します)

2.事業に対するコンセプト
A4の半分くらいの量で書く。(セールポイントと従業員の活用方法も必ず記載する)

3.開業動機
A4の半分くらいの量で書く。(場所の設定と家族の同意があることを必ず記載する)

4.経験及び知識(履歴事項)
A4の1/4くらいの量で書く。(出身大学、卒業年数、勤務年数は必ず記載する)

5.将来の展望
A4の半分くらいの量で書く。

6.その他
融資が下りなかった又は減額された場合の手段も面談で言えるようにしておく。(親戚に借りる・同業者に借りる・リースにより賄うなど)

7.融資手続きに必要なもの(最低でも場所を決める必要があります)
(1) 開業計画書(売上・原価・経費)
(2) 内装等の見積もり書
(3) 預金通帳(開業時の自己資金など)
(4) 開業のために既に使った領収書(金額の大きいもののみ)
(5) 不動産の権利書(担保提供する場合)及び固定資産税の領収書
(6) 診療所の賃貸借契約書または申し込み書
(7) 歯科医師の免許書
(8) 運転免許書又は健康保険証

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